結婚50周年のお祝いのマナーについて
名称や意味について
結婚50周年のお祝いの名称は「金婚式」になります。
「金婚式」には「金色の輝きを得て豊かさを表す大きな記念日」という意味があります。
食事会のマナーについて
両親や祖父母の金婚式を祝うときは、自宅やレストラン、ホテルなどに席を設け、親族や友人、知人を招いて祝宴を開くのが一般的です。
会場を借りて盛大にパーティを開く場合は、ウェディングケーキを用意するなど結婚披露宴と同様の演出で進めるのもオススメです。
ただし、金婚式ともなると当人もかなり高齢に達している場合が多いので、ふたりの健康状態を第一に考え、お祝いの仕方に注意する必要があります。
金婚式におすすめなプレゼントについて
結婚50周年の名称は「金婚式」ですので、「金」にちなんだ品を贈ります。
例をあげますと、金杯、金扇、金のアクセサリーなど、金にちなんだ材質や色のものがオススメです。
もちろん金にこだわる必要はありませんが、小物やアクセサリーを贈る際は「色をペア」にすること。子供たちで旅行券や観劇券を贈るのもよいでしょう。
おすすめ出来ないギフトについて
冠婚葬祭の贈り物は、現金や品物です。贈り物は、人間関係をスムーズにする、日本の礼儀のひとつでもあります。最近では、そのマナーや慣習もゆるく、薄れつつあります。贈り物のタブーについても、あまり気にする人はいなくなってきています。
とはいえ、せっかくの贈り物でタブーは避けたいもの。知っていけば、相手に不快な思いをさせずに済む、最低限のものをご紹介いたします。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
お祝いを贈る時期について
お祝いの品を贈る場合は、パーティなどの一週間前までに贈ってください。現金なら当日でも構いません。
お祝いの金額の相場について
金婚式のお祝いの相場は、1万円~2万円が金額の目安になります。
お祝いの品を贈る場合は、個人が別々に贈るのもよいのですが、子供全員とか教え子有志とか、グループで高価な記念品を贈るのもよろしいでしょう。
のしの書き方について
水引:紅白や金銀の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「金婚式御祝」「祝 金婚式」「御祝」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・お父さん、お母さんの金婚式を、心からお祝いいたします。いくつもの波をこえて、今穏やかに生活するお二人は、私達にとって、まさに夫婦の鏡です。いつまでもご健康で。
・金婚式おめでとうございます。父さん、母さん、ご苦労さまでした。息子一同、心からお祝いします。さあ、次はダイヤモンド婚式ですよ。
・おじいちゃん、おばあちゃん、金婚式おめでとうございます。いつまでも若いお二人は、私達の尊敬の的です。いつまでもお元気でね。
・大山社長、奥様、鴛鴦(えんおう)の契りを重ねられて50年、金婚式を迎えられましたことを、衷心よりお祝い申し上げ、ますますのご健康をお祈りいたします。
・ご結婚五十周年を、心からお祝いいたします。比翼連理の契りを重ねられ、今日の良き日を迎えられたお二人に、盛大な拍手をお送りします。
・愛は最大の真理です。お二人の金婚式に、改めてこの言葉をかみしめました。おめでとうございます。さらなるご発展を心からお祈りいたします。
「冠婚葬祭とおつきあい」より
「冠婚葬祭 手紙スピーチ全書」より
「冠婚葬祭 お金のマナー便利帳」より
「知識ゼロからの喜ばれる贈り物のマナー」より